おの ひさし
小野富士

   1955年福島市生まれ。3歳からヴァイオリンを始
める。1981年東京芸術大学音楽学部器楽科ヴィ
オラ専攻卒業。ヴィオラを加宮令一郎、中塚良昭、
U.コッホ、菅沼準二の各氏に師事。1981年7月
から1985年12月まで東京フィルハーモニー交響
楽団に副首席ヴィオラ奏者として在籍。1986年5月
第21回東京国際音楽コンクール弦楽四重奏部門
で「斎藤秀雄賞」受賞。1987年3月NHK交響楽団
入団。同年10月から同楽団フォアシュピーラー。
1992年「モンゴーア・クァルテット」結成に参画(東
芝EMIより「モルゴーア・クァルテット ショスタコー
ヴィチ弦楽四重奏曲集vol.1〜3、加えて1970年
代のブリティッシュロックを弦楽四重奏曲にした「デ
ィストラクション」を発売中)。1998年1月モルゴーア・
クァルテット・メンバーとして第10回「村松賞」受賞。
ソロ活動としては1982年、1991年、1995年に東京
でリサイタルを開催。特に1995年のリサイタルでは
ヒンデミット生誕100年にちなんでヒンデミットのみの
プログラムを組み、2つの無伴奏ヴィオラ・ソナタと
2つのヴィオラとピアノのためのソナタを取り上げ、話
題を呼んだ。1997年5月から2000年8月までの40ヶ
月間にわたり、弦楽専門誌「ストリング」に《おのふじ
びおらデラックス》を連載。東京芸術大学非常勤講師
として、後進の指導も行っている。