第20回演奏会

2006.3.5

指揮者 山下一史
独奏者 若林 顕(Pf)
合志知子(Pf)
演奏曲  ウェーバー 歌劇「オベロン」序曲
モーツアルト 2台のピアノのための協奏曲
メンデルスゾーン 交響曲第5番ニ短調「宗教改革」
演奏会関係    ちらし 「宗教改革」聞き比べby高菜せ 
公開練習1/29写真 熊本日日新聞2/10記事vv
演奏会3/5写真 演奏曲についてby山下一史
演奏会アンケート・感想 
チラシ パンフレット

出演者
コンサートマスター 清永健介
第1ヴァイオリン 石崎良子、井手本ゆりこ、浦中有紀、奥野康子*、定永明子
多賀美紀、東家容子、廣瀬 卓、益田久美、松本晋弥
第2ヴァイオリン 大宮協子、大宮伸二、岡本侑子、可児孝英、清永育美
武智久子、冨奥史子、山口祐子、山下純子、柚原三弥子*
ヴィオラ 和泉希代子、太田由美子、吉良純平*、田代典子
辰野陽子*、中澤康子、毎床一寿
チェロ 坂本一生、関 栄、瀬畑むつみ、東家隆典、深松真也
松本幸二
コントラバス 桑原寿哉*、竹内尚志、歳田和彦、中川裕司*
フルート 泉 由貴子、中澤邦男
オーボエ 橘 徹、松本聡子、吉田千草
クラリネット 福島由貴*、府高明子
ファゴット 柴田義浩、星出和裕
コントラファゴット 蓮沼 昇*
ホルン 伊藤友美、奥羽朋子*、川崎華奈、田中禎子*
トランペット 出口文教、福島敏和
トロンボーン 児嶋美穂*、寺本昌弘*、右田順二*
ティンパニ 福島 好*
副指揮・トレーナー 山本俊之

*賛助













































歌劇「オベロン」序曲(ウェーバー)

 ドイツのロマン的歌劇の創始者であるウェーバーは代表的な傑作「魔弾の射手」を1820年、34才の時
完成してベルリンの楽壇の注目を浴び、その後2つの歌劇を作曲した。「オイリアンテ」と「オベロン」で
ある。
 「魔弾の射手」で人気を博したウェーバーは新しい歌劇の作曲を依頼され、彼は、フランスに伝わる
物語を素材としてドイツのウィーラントの書いた詩「オベロン」の英訳を選ぶ。台本を青いたブラシェは、
かなりの名声を得ていた人だったが、この「オベロン」では台詞が戯曲的内容において不十分であった。
ウェーバーは1825年の初めに作曲に取りかかり、翌年1月にほぼ完成させた。1826年4月12日、ウェー
バーはコヴェントガーデンで初演の指揮を振り、大成功に終わった。しかし、無理がたたり、ウェーバー
は初演後2ヶ月たらずで肺病のためこの世を去る。
 序曲は「魔弾の射手」と同様にワーグナー風に歌劇中の主要旋律を使ってできているが、当時の慣習
に習い、ソナタ形式に従う。そしてロマン的歌劇を暗示する様に、妖精の不思議な世界、熱烈な愛等が
如実に描かれ、さらにウェーバーの描写的手法で、暴風雨や難破の様子等が極めて巧妙に示されてい
る。今日では歌劇としては欠点があり、通して上演されることは少ないが、序曲だけはどこの管弦楽団
でも重要なレパートリーとして演奏され、そこには死期の近づいた人の筆致とは思えない活気があり、
管楽器の巧妙な用法がある。


















































2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365(モーツァルト)
(ピアノ協奏曲第10番)

 モーツァルトの時代は、バロックに活躍したチェンバロが次第に影をひそめ、ピアノフォルテ、あるい
はクラヴィーアと呼ばれたピアノが台頭してきた時期であった。したがって最初期の協奏曲はチェンバロ
を想定して書かれたが、それ以降の協奏曲は急速に発達しつつあったピアノのために書かれたので
ある。
 ところで、この2台のピアノのための協奏曲は1779年1月に、モーツァルトが姉ナンネルのために書
いたものである。2台のピアノによる華々しい雰囲気が特色であるが、オーケストラ・パートに初めて
ファゴットを用いた協奏曲としても知られる。なお、ウィーンで行われた初演では、現在のスコアには
ないクラリネット、トランペット、ティンパニを加えて演奏されたようだ。その時のスコアは目下のところ
発見されていない。










































交響曲第5番ニ短調Op.107「宗教改革」(メンデルスゾーン)

 メンデルスゾーン(1809年〜1847年)は、12〜14歳の頃、自宅で開催された音楽会のために12曲の「弦楽のための交響曲」を書きました。本格的な管弦楽のための交響曲第1番は、草稿に「交響曲第13番」と書かれていました(15歳の作品です)。彼は12歳の時ウェーバーに会って強い感化を受けるとともに、ベートーヴェン、ハイドン、モーツァルトにも影響されました。本日の演奏会の前半、ウェーバー、モーツァルトという彼にとっての先生たちの作品が演奏され、後半、「さて、メンデルスゾーンはいかがでしょう。」という風に聴くのもおもしろいかもしれません。
 交響曲第5番「宗教改革」は21歳の年に完成し、5つの交響曲の中では2番目の作品ですが、演奏の機会があまりなく、彼の生前には出版されませんでした(有名な「イタリア」もなぜかお気に入りではなく、やはり生前には出版されていません)。
 作曲者本人はお気に入りではなくても、私は大変お気に入りです。特に第4楽章、フルート1本のコラール(ルターが作ったといわれる)が管楽器を中心に折り重なっていき、クラシックらしからぬ強烈なロックのようなリズムになるあたりはワクワクしてきます!。
 第1楽章はレの単一音で始まり(ニ長調)、次第に音が分かれていきます。すぐに管楽器がコラール風に応じますが、二分音符1つ1つにクレッシェンド、ディミニエンドの表現がなされている楽譜はあまり見たことがありません。人間の声のような表現がほしかったのでしょうか。序奏の最後に2度「ドレスデン・アーメン」が現れ、主部(ニ短調)に入ります。ここの「ドレスデン・アーメン」でヴァイオリンが初めて音を出すのも、混迷の中の一筋の光のように思えます。後半、再び「アーメン」が現れ、再現部、終結部となります。
 第2楽章はスケルツォ的な楽章です。チャーミングな第1部、田園的な中間部のトリオ、そして再現部の3部形式です。
 第3楽章は弦楽器を中心に歌われるエレジーです。1stヴァイオリンの美しい旋律を引き出すべく他の弦楽器が伴奏し、時々管楽器があいの手を入れます。この楽章は静かに結ばれますが、低弦だけはのばされ、第4楽章冒頭のコラールへと続きます。
 第4楽章は前述の通り、強烈なリズムとコラールによる盛り上がりが最大の魅力です。果たして”マエストロ山下”は熊本のこのアマオケを使って、どのように仕上げるのでしょうか?お楽しみに。
 この曲は評論家や研究家からは決して傑作には挙げられず、むしろ未熟な作品とされていますが、音楽は評論家たちのものではありません。厳かさ、旋律の美しさ、リズム感、ドラマ性・・・・若々しく張り切った青年メンデルスゾーンの姿が見えるではありませんか!
 とは言え演奏される機会は非常に少ないですので、本日の貴重な機会にこの曲の魅力が伝わり、今後皆様の「お気に入りの曲」に加えていただくことができればと願います。
                                                    (文責:Cb歳田)






































メンデルスゾーン 「宗教改革」聴き比べ by 高菜せ

            ※新作ほど上に来るように並べ替えました!(2005 7 12)
             ブリュッヘンを追加(2005 9 29)
             ミュンシュを追加(2005 9 28)
             久方ぶりの更新です。まだ終わりませんヨ!
             皆さん練習も熱が入っているのではないでしょうか?

※今のところこれで全て登場。最後までおつきあい下さり誠に有り難うございました。これをネタに音楽談義で盛り上がって頂ければ幸いです。掲示板への投稿もお待ちしております。「もう終わってしまったのか」と思われていたのには反省です。(2005 9 29)


ブリュッヘン 18世紀o(音源提供 清永氏)

 遂に登場、最もメジャー(?)な古楽オケです。実演でベートーヴェンの第九を聴いた事がありますが、古楽オケとは思えないエネルギッシュな演奏でとても感動したのを憶えています。するなと言われても期待が高まります。
 1楽章は序奏からやはり古楽オケの音。しかし力強さを感じるのは気のせいでしょうか?低弦がモダンオケに負けない位鳴っているのにビックリです。ますますこれからが楽しみになってきます。管楽器も古楽器とは思えない力強さで歌い上げるので、よけいに「ドレスデン・アーメン」が美しく聴こえます。
 主部は期待通りの力強さとアンサンブル!テンポも実にしっくり来ます。古楽器の多少柔らかめな音でここまでの迫力を出した演奏は他にはなかったと思います。柔らかい音で歌われる、第2主題の美しさを再認識させられました。「sempre cresc.」も古楽器ならではの味があります。「ドレスデン・アーメン」後も終結部に向かって素晴らしい音楽が奏でられますが、この終結部に仕掛けが待っていましたね。テンポをぐっと落として堂々の締めくくり。やはりこのオケは何かやってくれます。
 2楽章は木管楽器の歌に程よく残響が伴って、引き締まったテンポに艶を与えています。特筆すべきはトリオの木管楽器のなんと愉しげな事!安心して音楽に身を任せられます。オケのレベルの高さが一聴してわかる楽章でした。最後のClにトリルはありません。
 3楽章は重々しい伴奏に乗ってゆっくりしたテンポで切々と旋律が歌われます。ちょっとこのテンポは意外でしたね。今まで聴いた演奏の中でもかなり遅いテンポの部類にはいるのではないでしょうか?とにかくこのテンポによって歌のせつなさがより増したのではないでしょうか。
 4楽章は素朴な木管楽器の歌からTuttiへの移行が見事です。主部もいきなりテンポ・アップするのではなく、直前になってaccel.がかかって実に自然です。しかし主部のテンポは速いですねぇ、ある程度予想していましたが。歌うべき所はじっくり歌い込みますが、フーガ部分になるとまたもや相当のテンポで終結部に向かっていきます。コーダは堂々と各楽器を鳴らし、全曲を締めくくります。
 このオケはよくライヴ録音をリリースしていましたが、この演奏もそうなのでしょうか?ほんのわずか、演奏に傷を感じましたが、もしライヴ録音だとしたらこのクオリティの高さは特筆ものだと思います。(2005 9 29)


ミュンシュ ボストンo(音源提供 清永氏)

 往年の名コンビの登場ですね。どんな充実ぶりか期待が高まります。
 1楽章は意外に軽めの音で幕を開けます。アメリカのオケだからかな(偏見)?でも「ドレスデン・アーメン」に向かっていく高揚感はさすがです。この人は何かやってくれそうでワクワクします。主部は思った通り序奏のイメージを払拭して重厚でエネルギッシュな演奏。うまいですね、ボストン響は。いつの間にかテンポアップしているのかな?一気呵成に音楽をドライヴしていくミュンシュもさすがです。
 展開部も決して緊張の糸が切れることなく、「sempre cresc.」も違和感なく進んでいきます。それにしてもこの音の分離の良さは素晴らしいですね。伴奏が何をやっているかしっかり分かります。RCAのイイ仕事です。「ドレスデン・アーメン」は序奏よりも一段としっとり聞こえます。静かな部分はじっくりと歌い込んで、怒濤のコーダに突入です。
 2楽章は程よいテンポで幕開けです。木管も弦も心なしか愉しげです。おぉ!繰り返し無しですカ!こういう愉しい演奏ではもったいないなぁ。トリオもあくまで愉しく、そして美しく。パリジャン(?)のミュンシュのタクトが冴えわたります。時間的には短くなってしまいましたが充実の演奏でした。最後のCl、トリルがちょっと危なかったかな(笑)?
 3楽章はいかにも寂しげな旋律がイン・テンポで開始されます。大げさに盛り上がることなく、曲の持つ荒涼とした感じを伝えているように思われました。まさに4楽章へのインテルメッツオという印象です。アタッカで4楽章へと続きます。
 4楽章は控えめな音量ながら色彩豊かな序奏を経て主部へと盛り上がっていきます。自然なテンポアップが個人的に嬉しいです。主部は輝かしいアメリカ・オケ(偏見)の本領発揮と言うところでしょうか?「運命」の4楽章出だしを聴くような気がしました。所々で出てくるちょっとしたニュアンスの変化がデモーニッシュでこの指揮者らしいです。いつの間にかテンポアップしているのでしょうか?フーガ部分は多少セコセコした感じがしましたが、この速いテンポでコーダに向かっていく演奏はあまり無いのではないでしょうか?集結部は最高潮に高まったテンポをぐっと落とし、劇的に幕を閉じます。いやー、聴けて良かった。
 余談ですが、これが後年、パリ管との一連の録音につながっていくのですね。そんな事をふと考えてしまいました。(2005 9 28)


フィッシャー ハンガリー国立o(音源提供 坂本氏)

 フィッシャーの名をきくとブダペスト祝祭oと一連の邦人との録音を思い出してしまいます。どれもソリストの引き立て役というイメージが強かったのですが、その彼が「宗教改革」を振るとどうなるのでしょうか?
 1楽章清々しい弦の音色で幕を開けます。ちょっとテンポ早めかな?弦と管のバランスが実に良く、一気に「ドレスデン・アーメン」まで持って行きます。主部は比較的通常のテンポで、各主題が丁寧に弾き込まれていきます。第2主題がしっくり来る良いテンポですね。しかし「con fuoco」の指定からすると全体にちょっと柔らかいムードかな?「sempre cresc.」の部分はよい感じですね。この当たりからオケにエンジンがかかってきた印象です。「ドレスデン・アーメン」直前の急激な「accel.」も意表をついて面白いです。静かな部分もしっとりと表現され、各主題がなかなか「グッとくる」いい演奏です。再現部も提示部のテンポなのでしょうが、どっしりと聞こえてくるのは不思議な感じですね。堂々の集結です。
 2楽章は軽快なテンポ。標準的なテンポです。1楽章と同様弦と管のバランスが良く、かわいらしいスケルツォです。通常は逆な気がするのですが、トリオの方が歌い込まれている分、両者の対比がくっきり浮かび上がります。これも今までになかった演奏ですね。ちょっとした事なんですけど。最後はトリオの歌い込みでしっとりと幕です。Clにトリルはありませんでした。
 3楽章は控えめな伴奏に乗って哀切な歌が奏でられ始めますが、ここぞという場面はしっかり盛り上がってくれ、調和の取れた美しい演奏となっています。
 4楽章は普通に始まるのですが、主部への移行部分が実に速いテンポです。ティンパニと低弦のリズムが気持ちよく、主部に入ってからもこのテンポに変化はありません。今まで意識しなかった木管楽器の旋律をしっかり前に出したり、速いテンポでも決して乱れない弦楽器群が印象的です。これまではあまり注目されなかった(失礼!)低弦楽器が前面に出てくるのは「maestoso」の指示のためでしょうか?コーダでもさらに「accel.」しクライマックスを迎えますが、不自然さのない堂々とした演奏で曲が締めくくられます。
 ただ、演奏に深みというか、彫りの深さが希薄な印象でした。CWの「イタリア」が結構気持ちよく鳴っているだけに残念です。HUNGAROTONの録音のせいかな?(2005 7 15)



閑話休題(ヤケクソ)

オマケ(←オイオイオイ!)
 「閑話」で、結局は自分の感性にあった演奏が自分にとっての良い演奏みたいな事を書きましたが、そうすると出てくるわけです。他の誰も褒めないけれど、自分だけはサイコー!という演奏が(笑)!The Sinfoniettaにも強者(つわもの)がたくさんおいでになられますが、きっと皆さんお持ちの事でしょう、秘蔵のディスクを!勇み足だとは思いますが、私のベストCDを強気にもここで紹介してみたいと思います。一種の普及活動です(笑)。

 ○サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」プレートル パリ音楽院o
 このCDは何の知識も無く「オルガン付き」が欲しかったところに新星堂の企画物で発売されていた物を偶然買ったのですが、その演奏の魅力的な事、未だにマイ・ベスト盤の座を譲っておりません。
 1楽章第1部の不安げな旋律をかくも見事に、そして壮絶に演奏したCDを他に知りません。また第2部のオルガンとオケの音の溶け具合が絶妙で、実にしっとりと歌い込んでいきます。2楽章の第1部は1楽章にも似てスケルツォは激しいのですが、トリオになると特に木管楽器が愉しく、ピアノ連弾も良いバランスです。しっとりと第一部を終えると、第2部はものすごいオルガンの咆吼!一般的には余りよい音ではないのかもしれませんが、私はバッチリはまってしまいました。そしてここもまた重厚に音楽は進み、時々縦の線が乱れたりしますが一気にクライマックスまで持って行きます。
 今考えると、こんな洒落たオケからどうしてこんな重厚な音を引き出せたのか分かりません。しかしオケも指揮者も一流である事は皆さんご承知の通りですが、この音は想像できないのではないでしょうか(え?後年のブラ1があるって?)。名手揃いのオケにオペラ指揮の名手がタッグを組んで、こんな演奏になるとは。まさに嬉しい誤算です!(失礼かな?)(2005 6 25)

 ○ウェーバー 「魔弾の射手」序曲 伝C.クライバー ウィーンpo(海賊盤)
 クライバーと言えば、DGの正規録音が超名盤としてあまりにも有名ですが、これは数ある海賊盤の中の一枚で、演奏者がホントにクライバー&VPOなのかすら確かめる事はできません(笑)。しかしその音楽の生き生きとしている事!特に1stVnの超絶技巧(大げさ?)にはド肝を抜かれました。自分たちで演奏した事のある曲だったので尚更だったのかもしれませんが、本当に素晴らしい!私は本編のあらすじも知らないし、ましてDGの正規盤を聴いた事もありません。でもこの演奏は私を幸せにさせてくれます。絶対音楽ってこんな事?ちなみにベト7とCWでした。(2005 6 27)


インマゼール アニマ・エテルナ(音源提供 坂本氏)

 知識でしかないのですが、古楽器演奏でしょうね。ブリュッヘン&18世紀oはなかなかの評価ですし、モダンオケを古楽指揮者が振ったものではないから覚悟して(笑)聴いてみましょう。
 1楽章、やっぱりのっぺりした音(苦笑)で序奏が始まります。ですがこれまでのモダンオケの古楽奏法と違って管楽器との違和感はありません。演奏の好みの問題ですね。弦楽器も相当の力強いうねりを持って「ドレスデン・アーメン」に到達です。主部は意外にも実に力強く主題が演奏され、「con fuoco」の指定にピッタリです。ピッチも低い気がしませんが、私の耳が悪いのでしょうね。聞き慣れてくるとなかなか良いです。古楽奏法独特の「キレ」の良さが1楽章によく合います。当然ですが透明感も申し分ないです。
 2楽章は結構速いテンポで開始されますが、これまでの演奏と比較して何ら遜色なく音楽が奏されます。3楽章は古楽奏法ではありますが、これまた納得の演奏。
 4楽章は冒頭の木管楽器群が牧歌的で良いですね。主部への移行も常識的なテンポですが、ティンパニ、低弦のリズムの強奏が気になります。で、主部の猛烈なテンポアップ。もう驚きませんが、このあたりの理由を勉強してみる必要があるようですね。このテンポでからはあまり「maestoso」のイメージは伝わってこないのですが。「運命」の4楽章みたいです(苦笑)。でも古楽器でもこんなに迫力ある演奏ができるんですね。これは発見でした。それとももしかしてモダンオケ?(追跡調査の結果、やっぱり古楽器オケでした。)(2005 6 28)


デイヴィス バイエルン放送so(音源提供 坂本氏)

 このオケと言えば、晩年のクライバーと名演奏を残している優秀なオケというのが私の印象ですが、デイヴィスはどの様にオケをドライヴするのでしょうか?
 1楽章序奏は弦も管もたっぷりと音を鳴らして悠々たるテンポで演奏されます。特にVcの音が印象に残りました。「ドレスデン・アーメン」が美しいのは言うまでもありませんが、低弦までしっかりと鳴って、しかも神々しい音になっているのには感心しました。主部へ入る間も実に気持ちよく、テンポも決して速くなく堂々と「con fuoco」の音楽を奏でます。トスカニーニ盤に慣れた私にも十分納得の演奏です。「sempre cresc.」の部分もスラー(旋律)部分が弱くなったので、「あぁこの演奏もか」と思ったのですが直後の弦の刻みも弱く、段階的に「cresc.」していったので、アバドの演奏を直球としたらディヴィスは変化球といったあんばいでこれはこれでよい感じです。展開部のクライマックスを鳴らし切った後の「ドレスデン・アーメン」後も過度に遅くはならず、だからといって音楽の性質によってはカラヤン並みにテンポを落とし、とにかく次々と音楽の性格によってテンポを変えてきます。そして最も遅くなったテンポから一気に「accel.」して堂々と楽章が締めくくられます。
 2楽章はこれまで聴いてきた演奏の中で最も遅いテンポで、じっくりとメンデルスゾーンを聴かせてくれます。個人的には最も自分のイメージに近いテンポといえるでしょうか。トリオも実に愛らしく、時に切なく、今までの演奏とはまるで別世界のようです。演奏の質が実に高く、安心して音楽に身を任せられる、そんな感じです。おっと!最後のClにトリルはありませんでした。3楽章はこれまた遅めのテンポでじっくりとエレジーを歌い込んでいきます。管楽器との解け合いもよく、ちょっとドラマティックなところがニクイですね。
 4楽章までくればもう何の違和感もなく、実に気持ちの良い演奏が繰り広げられます。テンポ設定も実に自然!オケも完全に音を鳴らし切って指揮者に応えているようです。所々「おやっ」と思うところもありますが、全体から見れば演奏の個性と言うべきもので、これは好みの問題でしょう。「maestoso」なのは言うまでもなく、実にしなやかに、自然にクライマックスまで持って行き、堂々の大団円(?)です。
 それにしても、今更ながらですがこのオケは上手いですね。デイヴィスという指揮者もよく知らなかったのですが、今後注目してみたいです。いやー、いい演奏だった!もういっぺん聴こうっと!(2005 6 25)


マズア ゲヴァント・ハウスo(音源提供 坂本氏)

 遂に出ました、メンデルスゾーンが指揮者を務めていたこのオケ。録音がないはずがありません。マズアも長くこのオケと仕事をしていますので、これまた期待!です。
 1楽章は序奏からたっぷりとドイツオケの響きに満たされています。多少「accel.」してるかな?でも「ドレスデン・アーメン」は緩やかに美しく歌われます。と思っていたら、ちょっと唐突に主部に入ります。弦楽器主体のバランスで、低弦までバッチリです。しかし管楽器も決めるところは決めてくれます。まさに「con fuoco」を全体で表現した演奏です。
 2楽章は速めのテンポですねスケルツォも手を抜かず全力演奏といった感じでしょうか。トリオ前の「Pizz.」が控えめだなぁと思ったら、管楽器のトリルは美しく、Vcは朗々と歌い、スケルツォと上手く対比されているようです。最後のClにトリルはありませんでした。やはりこのオケ、作曲者を尊重したのでしょうか?3楽章はマルカート気味の伴奏に乗って美しく旋律が歌われます。
 4楽章は妙に元気の良いFlに導かれ真っ向勝負といった序奏が奏でられます。主部に移行する間も悠然としたテンポで・・・って、だんだんテンポ落ちてるじゃないですか!それでいて主部は嵐のような速いテンポです。今までになかったパターンですね。ここは作曲者が口伝えに指定したのでしょうか(笑)?とにかくこのテンポは落ちることなく、小細工もなくコーダに突入してさすがにテンポを落とし、立派にオケをならして幕を閉じます。
 全体に当たり前ですがオケも上手く、それでいてちょっと変わった部分もあるという演奏でした。このオケ、やはりメンデルスゾーンゆかりのしきたりとかなんかあるんでしょうか?(2005 6 25)


閑話休題(汗*2)


閑話2(←オイオイ!)
 皆さんは「宗教改革」でどの部分が好きですか?聴けば聴くほど味のあるこの曲、私には強烈に好きな部分があるんです。それは1楽章展開部、練習記号「I」の先、311、312小節および315、316小節のVcなんです。ここでVcは木管楽器の旋律にハ音の八分音符の刻みを「p<>」で行うんですが、最初の刻みもさることながら、2回目の刻みはオクターヴ上がってそれは劇的に旋律を盛り上げているんですよ、と勝手に思っています。2回目なんかスコアを見るまでは2ndVnだと思っていたくらいです。319小節からは1小節間で「p<」し、オクターヴ上がって「sff」まで決めてくれます。どの演奏を聴いてもこのように思いますから、メンデルスゾーンが素晴らしいのか、私の思いこみが激しいのかもう分かりません。とにかくこの部分が好きなんですよね。皆さんにもあるでしょう?そんな部分。


ノリントン シュツットガルト放送so(音源提供 坂本氏)

 ガーディナーと同じく古楽器演奏でおなじみのノリントンです。オケがコテコテのドイツのオケなので興味津々です。
 1楽章の序奏、意外に普通の始まり方だったので拍子抜けしました。弦楽器がノン・ヴィブラート気味ですが、低弦がしっかり支えているところが気持ちいいです。管楽器はこれまでの演奏と比べて、なんら遜色はありません。主部はそう速いテンポではありませんが、どっしり感がないのは何故?でもその分全体に透明感があり、各楽器が何をしているのかよく分かります。第2主題はしっとりと演奏され、これは好印象。展開部後半からやっと「con fuoco」ぎみになり、再現部は凡庸な印象ですが、静かな部分のゆっくりさ加減はスゴイです。2楽章は普通のテンポで始まり、「cresc.」するときのHrが美しいですね。全体にかわいらしさ、美しさを表に出した演奏で、好感が持てます。最後のClにトリルはありました。
 しかし3楽章!伴奏から嫌な予感がしましたが、1stVnの強烈なノン・ヴィブラート奏法!これにはビックリです。今まで結構普通だったのに、ここで何故?モダン楽器に古楽器奏法をさせるのはどうなんでしょうか?管楽器との統一感にも疑問が残ります。間の取り方は透明感があって良いと思うのですが。ショックを引きずりつつ(笑)4楽章が始まります。フーガ主題のテヌートに驚かされました。アバド同様コーダに向かって多少「accel.」します。確かに堂々としてはいますが、どこか違和感が残る演奏です。最後まで貫かれたのは透明感か?それはそれで良いことなのでしょうけど。
 余談 このCDには指揮者による演奏の解説まで録音されています。そんな事に気を遣うことなく、堂々と音楽で表現して欲しいと思いました。せめてライナー・ノーツくらいにしておいて欲しいです。(2005 6 25)


アバド ロンドンso(音源提供 山本氏)

 閑話で話の出た「レコ芸 名曲名盤+200」でダントツの1位だったのがこの演奏です。掲示板でもしばらく話題になっていた演奏なので、期待して聴き始めました。
 1楽章序奏は弦と管が融け合うような密度のある音楽です。さすが英国のオケは低弦が気持ちいいです。控えめにTpが管楽器の主題を吹き始め、金管楽器のコラールに到達しますが力みが全く感じられません。「ドレスデン・アーメン」も美しい!主部は山下盤と同様適度なテンポで始まりますが、弦楽器の主題や管楽器の咆吼が素晴らしく、また第2主題は美しく歌われ文句の付けようもありません。展開部は抑えめの弦の伴奏に管楽器がうまく乗って、クレッシェンドに入ると他の演奏でしばしば見られた弦楽器のスラーで歌われる主題も決して音量が落ちず「おおっ!」と思いました。まさに「sempre cresc.」です。「ドレスデン・アーメン」後もゆったりとしたテンポで、しかも他の演奏とは全く違う歌が聞かれます。後半の激しい部分も全く危なげなく、演奏を締めくくっています。
 2楽章は素朴な中に情熱のあるとでも言いましょうか、音楽に身を任せていたい感覚がしました。DGの録音もそれを助長しているように思います。でも、管楽器も魅力的に旋律を歌いますね。これも「ブラスの国」のお国柄でしょうか?弦楽器も美しい!恒例のCl、トリルはありました。3楽章は伴奏からこの楽章の「色」がみえるような、せつなく美しい音楽です。
 4楽章は遅めのテンポで序奏が始まり、納得のテンポで主部に移行、輝かしくそしてどっしりと「maestoso」の音楽を奏でていきます。真っ向勝負といった感じの演奏なのですが、各楽器の分離もよく、そればかりか小ニクイ仕掛けもあったりして全く聴く者を飽きさせません。コーダに向かって多少「accel.」しますが、この曲の場合むしろ自然でしょう。最後の和音まで力まず立派に鳴らして曲は幕を閉じます。
 アバドも優秀なオペラ指揮者だと思いますが、カンタービレの部分にそれは十分現れていると思います。とにかく全体にハイレベルな演奏です。たまにはレコ芸も当たりがあるんだなぁ(笑)。これも欲しくなった1枚です。
 蛇足ですが、私はアバド&CSOのマーラー「巨人」がこの曲の一番のお気に入りです。若々しさと一途さ、そして華々しさが見事に表現されていると思います。調べてみないと分かりませんが、同じ録音年代かもしれません。(2005 6 22)


山下一史 ザ・カレッジ・オペラハウスo(音源提供 山本氏)

 おまちかね、マエストロの演奏です。記録用のCD-Rだろうとの事ですが、どうしてどうして立派な録音です。オケはネットで調べたら、「ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団」という「大阪音楽大学が創立70周年記念事業としてオペラ公演を主目的に日本で初めて建設した「ザ・カレッジ・オペラハウス」の専属管弦楽団として、1988年4月に組織されたプロフェッショナルな管弦楽団である。(同HPより)」だそうです。
 1楽章は序奏からゆったりと雰囲気満点です。主部もそれほどの猛スピードでなく、それでいて各楽器の音もかなりクリアーに聞こえ、「con fuoco」の指定に恥じない演奏を展開します。低弦までよく聞こえます。「cresc.」でいたずらにテンポアップせず、この先に何が待っているのかゾクゾクします。「ドレスデン・アーメン」直前のパウゼが堪りませんねぇ。主題が戻ってくるあたり、ゆったりしたテンポは師匠カラヤンを彷彿とさせます。大変聴いてて気持ちよいです。
 2楽章は結構速いテンポでいかにも現代的です。トリオの各楽器のトリルがかわいいですね。旋律も上品に歌っています。最後から2小節目のClにはトリルがあります。3楽章は1stVnの歌い出しのせつなさにビックリしました。全編通してカンタービレにあふれた素敵な楽章かと思います。
 4楽章は主部に移行するまでの間も主部もかなり速いテンポで、今から冷や汗が出る思いです(笑)。フーガも各旋律楽器がよく聞こえ、主題も伸びやかに歌われ、とにかくいろいろな仕掛けはあるものの不自然さを感じない構成になっています。最後まで一気に聴かせる演奏だと思います。カラヤンの演奏よりずっと気に入りました。また重要な事ですが、演奏する側として強力に参考になる1枚なのは間違いありません(笑)!(2005 6 20)


閑話休題(汗)


閑話1(←オイ!)
 いきなり変な事を書きますが、皆さんがCDを欲しいと思う動機は何でしょうか?私は学生時代に、かの「レコード芸術」誌を購読しておりまして、それを参考にしておりました。また、「レコ芸」の評論家の一人である宇野功芳氏の本に(恥ずかしながら)大変影響を受け、せっせとCDを買っておりました。10年以上前の「レコ芸」別冊の「名曲名盤300」、「名曲名盤+200」も持っております。ところが、これら「レコ芸」の評価の高い演奏のCDを買っても、ぜんぜんピンとこなかった事が何度もあるんですね。それで「レコ芸」の評価はあまり信用しなくなって(笑)購読もやめちゃったんですが、前述の宇野氏が「ランキング方式の評価では芸術が平均化されてしまう」旨、著作に書かれており、結局は自分の感性が一番大事なんだなぁと思うようになりました。・・・でも、指揮者の個性やオケの個性は、曲の背景と同様知らなかったら選びようもないんですけどね。諸先輩方をはじめ友人達のおかげでずいぶん勉強させてもらいました。CD買うのにいっぱい賭(笑)もしてきましたけどね!(2005 6 17)


アシュケナージ ベルリン・ドイツso(音源提供 坂本氏)

 私はアシュケナージの指揮でシベリウスの1番(PO)を持っているんですが、これが大好きで、かなり期待して聴き始めました。うーん、VPOのあとに聴くとオケの音に慣れるまでが大変だ(笑)。しかし気をしっかり持って、音楽に集中します。先ほどとはうってかわったドイツのオケの音です。録音も良いです。
 1楽章は序奏からじっくり歌い込んでいき、これは主部でも変わりません。来たな!って感じで速すぎず、それでいて嵐のような音楽が重厚に展開されます。うまく木管楽器も響かせており全体的に弦楽器共々バランスよく、非常に好感が持てます。でも弦楽器うまいなぁ。
 2楽章は速めのテンポで(苦笑)重厚にスケルツォを奏でてくれます。最後2小節のClにトリルはありません。3楽章も何ら違和感なくしっくり来るものでした。シベリウスもそうだったんですが、アシュケナージは真っ向勝負というイメージですね。
 4楽章、序奏の木管楽器は言うまでもなく、主部への移行もスムーズで、主部になるとフーガ等の各主題を嫌み無く響かせています。メロディと伴奏の区別に気を遣っており、突然1stVnがmf位の音量になって「アレッ?(2回目)」となっても次の瞬間には何故そうなったのか理解できる演奏だと思いました。先に録音がよいと書きましたが、4楽章はまとまっていながら各楽器の分離が非常に良く聴こえて、今となってはトスカニーニ盤よりも演奏者にはオススメです。優秀演奏に違いなく、これもまた欲しくなった一枚です。(2005 6 17)


ガーディナー ウィーンpo(音源提供 坂本氏)

 ここからMDの録音を2種類。この演奏はラベルに何も書いてなかったので、誰の演奏かわからない。聴き始めたら、弦楽器の迫力、とりわけ高弦の美しさにビックリしました。低弦もバシバシ弦がきしんでいます。この時点で、VPO、BPO、IPO(勘ぐりすぎ)を予測しましたが、やはりVPOでした。
 時々DGの録音には驚かされる演奏がありましたが、これも驚愕の録音です。いや、オケのうまさを録音が増長したのかな?VPOの凄さを再認識できる一枚です。で、肝心の演奏なんですが、所々の小技で「こりゃ古楽器指揮者だ」ってのがわかっちゃいますね。天下のVPO相手だったせいか分かりませんが、ちょっと手加減気味ですけど。いやもちろん素晴らしい箇所ばっかりなんですよ。ちょっと前にメンバー掲示板で話題になった、1楽章提示部最後の部分の付点のリズムなんか、そりゃビックリのうまさですよ。誰が聴いても「ここにはスラーは存在しない!」って力説してるみたいです。
 また、弦のうまさばっかり強調してるみたいですが、管楽器があまり前に出てこない気がしたもので。よくよく聴くと弦楽器同様に非常に透明感あふれる管楽器群が重要(重厚ではない)な音楽を作っているのがわかるので、これもVPOの実力、そして指揮者の意図かなと思いました。この優秀な録音でしたらもう完全に意図的なものでしょうね。ノリノリのVcが出てくるような場所でもあくまで透明感を持っていて、初めて聴いたときは拍子抜けしました。時々妙に音が弱くなったりすると「アレッ?」とか力が抜けちゃいますが、その仕掛けに反応するVPOの上手さ、ただ単にうまいとか言うんではなくて、ニュアンスが素晴らしいんです。録音演奏ともに大変優秀なものであるのは間違いないと思います。
 無い物ねだりですが、VPOがうまくないわけないんだから、弦・管、全力の演奏を聴いてみたいですね。ってトスカニーニに洗脳されてますね、私(笑)。ここまでで唯一のVPOの演奏なのですからその思いが非常に強く残りました。でも、VPOはスゴイよ!これだけは聴いてもらわないと分からないか!?欲しくなった演奏です。
 余談 最近の演奏はスケルツォが速すぎて音楽の良さをスポイルしているように感じるのは私だけかな?ちなみに2楽章最後2小節のClはトリルが付いています。これが当たり前と今まで思っていましたが、山本氏のご指摘で注意するようになりました。(2005 6 17)


マゼール ベルリンpo(音源提供 坂本氏)

 これはカラヤンの演奏の10年位前、かなりフルトヴェングラーの時代に近い録音です。というわけでステレオ最初期の演奏になるのでしょうか?録音年代が古いにもかかわらず、これは実に良くも悪くもカラヤン的な演奏です。4楽章の突然のテンポアップは何事でしょうか?プレーヤが壊れたかと思いました(笑)。スコアで確認しましたが何も指示はありません。これは好みの分かれるところでしょう。ステレオ、そしてBPOでありながら、訴えかけてくる力はこれまで聴いてきた演奏と比較して弱いように感じました。いろいろな小技が目に付くといった感じで、オケも何かとまどいを持って演奏しているようです。もちろん天下のBPOですから、立派な演奏には違いないのですけど、どこか・・・といった印象を受けました。カラヤンの演奏でも「フルトヴェングラー」の名前を出しましたが、私の大好きな指揮者ですので、もし録音が残っていれば聴いてみたいものです。(2005 6 17)


カラヤン ベルリンpo(音源提供 坂本氏)

 3番目に、私の中で前評判の高かったカラヤンの登場です。これはとあるHPでの評価で、かなり期待して聴きましたが、ビックリしました。これ、別の指揮者じゃない?ってな演奏です。とにかく、1〜3楽章とも、フルトヴェングラーを彷彿とさせるテンポ・ルバートの連続です。あわてて録音年を確認しましたが、70年代でステレオでもありますし、やはりカラヤンなのでしょう。
 特に1楽章は、序奏・主部ともゆっくりしたテンポで堂々と響かせており、実に聴き応えがあります。このテンポなら自分でも演奏できそうです(笑)。弦・管すべてのパートが一つの意志のもとに鳴っており、これもやはりオペラ指揮者カラヤンのなせる技なのでしょうか。とにかく一時も聴き手を飽きさせません。スケルツォは大変リリカルで、上品ですらあります。続く3楽章もじっくり弾き込まれており、大変私の嗜好と合いました。これはマイ・ベスト演奏か!とまで思いました。
 しかし、しかし、彼は4楽章で見事に私の従来のカラヤン像に戻ってしまいました。あのベートーヴェンの演奏に聴かれるような、一種の空虚さがこの楽章には見え隠れしています。音楽の流れがどこか上滑り的なのですよね、私には。録音も機械の故障か?というくらい、音が前に出てきません。金管楽器がかわいそうです。悔しいので(笑)3楽章まで聴いています。正規の音源で聴いてみたい演奏です(海賊盤でした(笑))。
 余談 この演奏はシューマンの「ライン」がCWですが、「宗教改革」1楽章の序奏をはじめ、どこかシューマン臭さがあるように思えます。あるいは逆かもしれませんが。ほとんど同時代の作曲家なので、これがこの時代の様式なのかもしれません。ちなみに私はシューマンは4番しか聴き込んでいないので、この予想は全くの当てずっぽうです(爆)。(2005 6 17)


レヴァイン ベルリンpo(音源提供 歳田氏)

 2番目に聴く事のできた、そして今のところ唯一の映像の「宗教改革」です。いやー、これにも圧倒されました。基本的に程よいイン・テンポで全楽章が演奏されますが、BPOの皆さんが動く動く!弦楽器セクションはさながらウェーブのごとし、です。ただ、ある意味、音の洪水のような演奏でもあるので、ここが好き嫌いの分かれるところでしょうか?私は何回か聴いてちょっと疲れを覚えました。
 1楽章の主部は「con fuoco」なので問題ないのですが、その他の楽章も「con fuoco」という気がしました。全体的に非常に現代的なスマートな演奏で、1楽章の出だしがトスカニーニと異なり、ちょっと唐突ではあるものの音楽として成立しており、なるほどこういうのもアリか、と思いました。出てくる音はドイツ風の非常にどっしりした音で、2・3楽章は多少やりすぎの感もありますが、一気呵成にオケをドライヴするレヴァインはやはりたいしたものです。
 彼はMETの立役者であり、トスカニーニ同様有能なオペラ指揮者による演奏という事になりますが、そのあたりもフレージングに違和感を憶えない理由の一つかもしれません。トスカニーニとの比較では、言うまでもありませんがステレオのクリアーな音源である事、そしてBPOの熱演は見逃したら損です!是非、とっしーさんに分けてもらって見て下さい。(2005 6 17)


トスカニーニ NBCso(音源 自前)

 私が一番最初に聴いた「宗教改革」です。昔、「イタリア」をやったときに購入、1回聴いて4楽章の「ドレミファソラシド」しか印象に残らず、お蔵入りという1枚でした(笑)。今回、プログラムが決まってから1ヶ月間通勤中に聴きまくりましたが、改めてメンデルスゾーンの凄さを見せつけられました。ちなみに今回の練習でも販売されていましたからお持ちの方も多いのではないでしょうか?素晴らしい演奏です!
 1楽章は、幽玄の霧の中から湧き上がるような弦楽器(Vlaイイ仕事!)は次第にうねりを増し、天上からの光を思わせる管楽器群が神々しく鳴り響きます。「宗教改革」としてこれ以上のものはないのではないかと思うほどゾクゾクする序奏に圧倒されます。当然モノラル録音ですが、各楽器の分離・バランスも良く、聴いていてストレスはありません(あくまで主観です。モノラルが苦手な方は次以降の演奏を聴いてください)。そして嵐のような主部はトスカニーニの面目躍如と言ったところで、「イタリア」同様に見事なアンサンブルで言うべき事がありません。というより、「こんなの自分たちで演奏できるのか?」と私はビビってしまいました(笑)。激しい部分だけでなく静かな歌の部分も、流石オペラでならしたトスカニーニ、実に魅力的な表現だと思います。
 2楽章、お待ちかねのスケルツォです(スケルツォ標記はありませんが)。やはり素晴らしい!この楽章を一番に好きになった方は多いでしょう。1楽章の厳しさを一瞬で忘れさせてくれるような素朴にしてカンタービレたっぷりの楽章です。トスカニーニの演奏は全楽章通して言える事ですが、一見楽譜をただ再生していくだけ(それだけでも大変ですが)に見えて、スケルツォの愉悦・トリオの歌といった曲の特徴を的確に表現しており、私はこの演奏を聴いて自分の中に生まれたフレージングが初見時のイメージとなりましたし、決して誤りではないと思っています。最後のClにトリルはありました。
 3楽章はエレジーとも言うべき哀切な歌です。聴けが聴くほど味わいがあります。クライマックスの弦楽器は言うまでもなく、ティンパニが荘厳さを盛り上げていると思います。まどろみの中にいるようなコーダ(?)も忘れられません。
 4楽章は、当初基本的に1楽章のイメージが私の中にはあったのですが、「maestoso」の指示を実にうまく表現しているなぁと思うようになりました。終曲にふさわしい堂々たる演奏です。序奏から主部への移行部分は激!難しいと思いますが、実に自然にテンポアップしていく様はこの名コンビならではかと思います。掛け合いやフーガといった各種のしかけを演奏する側から見て非常に参考になるのではないでしょうか?最後にちょっとへたったパートがあるようですが(笑)、それを考慮してもこの曲の優秀演奏の一つといえると思います。
 余談ですが、この録音は「イタリア」のベスト演奏と八重奏曲オケ版のスケルツォがCWで、是非持っておきたい一枚かと思います。八重奏曲はあまりに面白かったので原曲が聴きたくなり、スメタナsqのライヴ盤を買ってしまいました。それにアメリカのオケはVlaが強烈です。この演奏の場合はプラスに働いていると思いますが、好みの問題ですね。(2005 6 25)


はじめに
 私にとってメンデルスゾーンは、今更言うまでもありませんが大好きな作曲家です。それもモーツァルトやベートーヴェンと肩を並べる位の、です。過去、The Sinfoniettaで「ヴァイオリンとピアノのための協奏曲」という曲を演奏したときにその実力に開眼し(大げさ)、以来、スケルツォ楽章や美しい旋律に魅了され、FMで「メンデルスゾーン作曲・・・」なんて聞こえてくると、ついボリュームを上げてしまいます。ちなみに上記の協奏曲はアルゲリッチとクレーメルによる超名盤(自薦)があったおかげでここまでメンデルスゾーンを好きになったと思いますし、同時にこの2人の凄さを知ったという忘れられない1枚となりました。
 今回、こういう文章を書く機会を得た事は大変幸運であると思いますが、同時に我が身の独りよがりを皆様にさらけ出してしまうというデンジャラスな要素も含んでおります。大変気恥ずかしいものがありますが、思い切って書いてみました。また、演奏によって文章の量が異なりますが、聴き込み量の差と思って下さい。あと、私が「びよりすと」なものですから、どうしても弦楽器に耳が行ってしまいます。お許しを。
 まさに、初めて聴いていった順番で書いていきますので、書き終わって時間がたったときに自分の感想がどのように変わっているかが楽しみです。また、音源を提供して下さった各氏に感謝の意を込めて併記する事にしました。本当に有り難うございました。(2005 6 21)








































第20回演奏会ちらし



































公開練習の様子  1月29日


















































熊本日々新聞 2月10日記事


















































第20回演奏会当日 3月5日の写真






































演奏曲についてby山下一史

ウェーバー:「オベロン」序曲

 今回の演奏会はまず「宗教改革」と2台のピアノのための協奏曲というふたつの曲が決まって、その前に演奏するには何がいいかと考えた。はじめはもっとロマンティックなものもとも思ったけれど(清永:最初、山下さんは「フィンガルの洞窟」をと言われた。でも僕がオベロンを提案した。それは指揮法セミナーでこの曲をやったとき、山本さんが振っている後ろで山下さんが振り出したことがあり、すごい音楽ができた。最後まで振って「これがウェーバーでしょ!」と言われた。そのときから山下さんの指揮でずっとオベロン序曲をやりたいと思っていた。)、次の曲が古典のモーツァルトなので、ドイツロマン派でありながらも古典のフォームが残ったウェーバーがいいと思った。ウェーバーはマーラーみたいな後期ロマン派のように感情をあらわにしすぎない、ロマンティックすぎない。ちゃんと様式感がはっきりしている、だけど古典ではない。という意味でぴったりだと思う。
 だいたいオペラのプレリュードというのはお客さんをそのオペラの世界に連れて行く役割があると思うけど、そういう意味でこの序曲は妖精の世界のお話である「オベロン」というオペラの雰囲気を序曲の中に凝縮しているね。曲の冒頭であんなに2小節ごとにフェルマータがたくさんあることだけでも普通の世界じゃないよね。まったく別世界。音楽界の入り口としてもぴったりだね。

 ウェーバーといえば「魔弾の射手」序曲でもはじめにホルンのいいところがあって、途中でクラリネットの活躍するところがある。「オベロン」とよく似てるね。僕は両方好きだけど比較的「オベロン」を取り上げる機会は多いかもしれないな。

 序奏のチェロはとにかくレガート。本当はもっと人数がいたほうがレガートになりやすいからいいんだけどね(今回チェロは6人いるけどふたつに分かれるから半分の3人しかあのメロディーを弾かない)。人数が少ないからひとりひとりもっとレガートに弾こうと強く思わないといけない。弓の都合で大きくなったり小さくなったり、なんてことは絶対にないようにしよう。誤解している人も多いと思うけど、ひと弓で弾くからレガートになる、と思うのは大間違い。レガートに聞こえるためには特別なテクニックが必要と思ったほうがいいね。みんなでレガートで、長いフレーズで音楽をつなぐ。難しいかもしれないけどそういうことに気をつけて練習したら気持ちは通じるよ。

 今まで何回も「3」という数字についてこれまでもいろいろと話してきたけど、音楽の流れの中で3回目は特別。例えば日本語の表現にも「仏の顔も3度」とか「3度目の正直」とかあるように、これは洋の東西を問わず3という数字は特別。人間の生理的なことに関係するくらい大事。朝ごはん、昼ごはん、夕ごはんもそうだし。
 音楽で2回繰り返すのは普通だけど3回というのは特別なことと思っていい。例えば、簡単な話をすると、2小節2小節4小節という合計8小節のフレーズがあったら、その3回目にあたる4小節間は特別なんだということを感じて弾くことは案外近道かもしれないね。これは公式みたいなものだと思う。公式ってただ覚えているだけではあまり意味はないかもしれないけど、それを演奏という現場で音楽に当てはめて弾いてみるとその公式がすごい意味を持ってくる。


モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲

 若林顕さんは僕が今一番信頼しているピアニスト、仙台フィルの指揮者になるときのお披露目の演奏会のときにはブラームスの第二協奏曲を弾いてもらう。
 彼のどこがいいかというと、音楽に対して、そしてピアノという楽器に対して、とても誠実なところ。彼は指が回るのにまかせて引き飛ばすというタイプではない。絶対にごまかしがない。彼のラフマニノフは全部音が聞こえる。そういう彼の古典はすばらしい。だからモーツァルトがすばらしくないはずがない。
 しかもあの若林顕が2番ピアノだよ!実はあの2番はモーツァルト自身が弾くためのもので、1番は彼の弟子が弾くために作られているらしいね。この曲と同時期に作曲されたVnVlaの協奏交響曲でもモーツァルトはVnではなくVlaを弾いたというから何か関連があるかもしれないね。
 その若林さんと熊本出身でシンフォニエッタとも付き合いが長い合志さん(若林さんの弟子でもある)と一緒に演奏会をやろうということになり、二人のピアニストがいるならこの曲!ということでこの協奏曲を選んだ。

 まったく同じことを二人が交替で弾くところが随所にあるけど奏者によって微妙に違う。でもそれは当然なことで、それを聞いて楽しもうよ。そして更にはそれにオケが反応できるかどうかだな。

 アマオケにとってコンチェルト、それもモーツァルトのコンツェルトやるということは一番難しいことかもしれない。僕がこの8月と11月の2回で練習したようなこと(和声のことなど)がオーケストラの中でわかっていないととてもできない。音を並べるだけではぜんぜんだめ。特にこの曲ではオケの休みが長い。長い休みの後にたったひとつの四分音譜を弾く時でも完成された音が出ないといけない。ずっと弾きっぱなしのシンフォニーなら弾いているうちによくなってくることがあるけど、この協奏曲ではありえない。だからアマチュアとしては最も難しいとと思うんだ。
 しかし、その困難に挑戦するチャンスが与えられているということだね。僕はわざと、わかろうがわかるまいが、いろいろ練習で言っている。それは楽典を全部理解しろ、ということではなく、ただ4分音符があるからといってブンブン弾いていてはいけない、ということをみんなに知ってほしいからなんだ。要するに音楽の理屈なんだけど、その理屈を少しでも理解して演奏してみるとそれによって音楽が生き生きしてくる。そういうことの勉強のためにすごくいい題材だと思う。

 僕は音楽を演奏することと未知の言語を習得することはとても似ていると思っている。例えば人が未知の言語を習得するとき、やっぱり最低限の文法は必要でそれを理解していないとしゃべれないんだよ。英語を勉強しているとして単語をいくらたくさん覚えても、主語−動詞−目的語という順番などを知らないとなかなか人に理解してもらうことはできない。
 この曲でいい演奏をするには、音が少ないだけにモーツァルトの、あるいは音楽の文法・イディオムを理解することが重要だと思って練習でいろいろ言っているわけ。でも理解してしまえばあとは応用が利くよ。

 話は変わるけど、演奏する上で少し先のことを考える、1小節先あるいはひとつのフレーズ全体を考えて弾くことがいかに大事なことかということについて。

 例えばコンツェルトを弾くときにたいていのソリストは暗譜するよね。それは普通の人間はどうしても楽譜を目の前にすると音楽全体が見えず、どうしても目前の音譜にのみ意識が集中してしまうから、暗譜することによって譜面にとらわれるのではなく、全体を把握したいためなんだ。
 安永徹さんなら譜面を置いて見ながら弾いても全体把握しているから問題ないけど、われわれ凡人は譜面があるとどうしても視野が狭くなってしまう。暗譜する必要はないけど、自分が弾いているところはその曲の中で、そのフレーズの中で、オケ全体の中でどういう役割を持った場所かを意識している必要がある。そのために何度も何度も練習するわけだ。
 今日の練習でみんなの欠点として、音楽のキャラクターが変わった瞬間ではなく、次の小節から変わる、ってことを言ったよね。先が読めていないから心と体、両方の準備が遅いためにそういうことが起こってしまう。
 でも先のことを考えて見通しよく音楽に向き合えるかどうかでオケの質がまったく違ってくるよ。
 そのためにもCD聴いたほうがいいね。パート譜だけでは音楽がなかなか浮き上がってこないから。スコア見ながらCDを聴くことってとても大事だね。


メンデルスゾーン:交響曲第5番「宗教改革」

 大阪のカレッジオペラ管弦楽団(山下さんが常任指揮者)に2度目に客演に行ったときこの曲をやり、そのときにそのオケの楽員さんととてもうまくいった。それがきっかけであそこの常任になったのだと思う。そういう意味で僕にとってすごく思いで深い曲です。

 でも普通はあまりやらないよね。第5番ということになっているけど実際は3番目に作った曲で「スコットランド」や「イタリア」みたいに完成度は高くないかもしれない。だけどやった人はだれもが「いい曲だね」っていう、そんな曲だね。アカデミックに考えてメンデルスゾーンの代表作かというと全然そんなことはないんだけど、何か強く訴えかけてくるものがある。
 それで久しぶりのシンフォニエッタとの演奏会には思い入れの強いこの曲をぜひやりたいと思ってあえて選んだ。

*「今回やることになって初めてこの曲を聴き始めたけど、何回か聞いてもよさがなかなかわからなかった。」という団員の感想に対して。
 僕が来るまでわからなかっただろ。というと不遜な言い方に聞こえるかもしれないけど、指揮者がこの曲はすばらしい、という強い思いをもっていないとわからない曲ってあるんだよ。だれもがパッと聞いてよさがわかる曲もあるけど、この宗教改革はそうではないね。
 すばらしい曲だけど、名曲か?ときかれたら、それはクエスチョンマーク。だけど僕の中に名曲というのがあるとしたら、自分が共感できる曲。そういう意味で「宗教改革」は僕にとっての名曲。演奏家は批評家ではないのだからそれが大事。自分がこの曲を演奏するときには誰にも負けない思い入れがあるぞ!みたいなものが。そういう音楽をできるだけ多く持つことが演奏家の武器だね。


楽章
 この曲には内に秘めたエネルギーがふつふつと流れている。地味な曲だからといって地味に弾いていると誰も鼻も引っ掛けない。例えば1楽章の冒頭。ここのダイナミックはp。でもただ弱く弾いてクレシェンド、デクレシェンドで膨らませてもあのスコアからは音楽は生まれない。それぞれのパートがしっかりとしたpで弾きながらビオラ、チェロと重なってくることによる音楽的な厚みが表現できて初めて音楽が生きる。

 序奏の中に
2回出てくるドレスデンアーメン。少なくともあれを宗教的なものだということをみんな知っている必要がある。「十戒」っていう映画みたことある?あの映画の映像の中で神が現れてくるときに光がさしてくるんだけど、まさに神々しい光が照っている気がするね、ドレスデンアーメンは。
 今、みんながやっているクレッシェンドはそれぞれの内側からのものではなく、誰かに引っ張り上げられているように聞こえる。クレッシェンドにつれて中身が希薄になっているようなんだ。
 だから2小節目四分音譜のシからドにいくときにもクレッシェンドがほしい。ものすごく宗教的な法悦といったもの。もちろん1小節目の全音符のラから宗教的。ここは技術の問題ではないから、みんながもっと感じるようになればもっとうまくなれるよ。

 序奏が終わってアレグロ・コン・フォコの主部になり、8分音譜の激しいところがあるよね。今日の練習でピウ・モッソと言ってしまったけどそれは間違いだった。現象としては確かに速くなるんだけど、単に速度が速くなるのではなく、そこから音楽が動きはじめる。
 ロマン派ってもっともっと自由で型にはまらない音楽、感情の赴くまま。主部の最初の堅牢な構築物みたいな音楽と8分音符で動き出すところを音楽家だったら同じテンポで弾けるわけがない。ピウ・モッソと言ってしまって後悔している。作曲家はいちいち書かないから我々演奏家はそれを楽譜から読んでいくんだ。
 
メンデルスゾーンに限ったことではないけど、スコアに書いてあることは作曲家が思っていることのすべてではない。すべてではないどころかその一端でしかない。

 そのあとも内に秘めたエネルギーを保ちながらドラマチックに展開する。そして大ドラマのあとでまたドレスデンアーメンが出てくるわけだけど、ドレスデンアーメンが戻ってくるとき、序奏ではppだったのが戻ったときはpになっている。でもpppを単なる音量の記号だなんて間違えないでほしい。
 2回目のドレスデンアーメンは1回目に比べて大きいということではなく、感情が違っている。
 僕がよくラセン階段の話をするでしょう。ソナタ形式についての話だけど、ソナタ形式ってのはまず提示部があり、展開部を経て再現部が来る。提示部と再現部で同じものが来るわけだ。ラセン階段を上から見ると一周して同じところに帰ってきているように見えるけど、横から見たら確実に高みに登っている。だから提示部と再現部で同じ音楽ということはありえない。再現部は提示部にない何かがあるんだ。このことはすべてのところに通じる。
 だから仮に2回目に最初と同じppが書いてあったとしても違うんだよ。

 ここはメンデルスゾーンが1回目と2回目を違えて書いてくれているからわかりやすいけど、安心してはいけない。メンデルスゾーンも書かなかったところがあるかもしれないよ。それをみんなで探そうよ。そう考えたら譜面を読むって作業が面白いでしょ。
 こんなアプローチの仕方はプロオケではなかなかできないことかもしれないけど、何ヶ月もかけて準備ができるみんなには時間があるからできるじゃない!楽器を弾かなくてもCD聴くだけでもいっぱい発見があると思うな。料理しながらでもCDを聞こうよ。

 終楽章の話になるけどffのあとのpをみんな投げてしまったように聞こえるところがあったね。でもそのpは大事に暖かくしてほしい。熱いffから暖かいpへ。
 オケからの質問で「そこはpですか?」という質問が一番嫌い。そんな馬鹿な質問は音量というのが絶対的なものだという間違った音楽教育から来ている。ぜんぜん違う場所で出てきたff。そのふたつのfはイコールでは結べない。プロも含めて楽譜の読み方が間違っていることも多い。でも最近ではこういうことに関してだんだんみんなにわかってきていると思う。シンフォニエッタは一足先に変わろうよ。


楽章
 初めのうちはがちがちに合わせていたけど、少し余裕が出てきて楽になってきたね。楽になると軽くなるじゃない。いい意味で適当でいいんだよ。合わせるために合わせるのではなく、流れで合わせる。
 この楽章に関しては、スポーツみたいなところがあってアスレティックな能力が求められる。本番は一回しかないので、何回かやっているうちによくなってくるということができない。この楽章は百発百中にすることが大事。傷が致命的になる。

 3拍子は2種類ある。指揮者が3つの拍まとめてを1拍子で取る3拍子(ワルツのような)と3拍を振る(三角に)3拍子。この曲は前者の3拍子で、流れを損なわないようにしたいね。



楽章

 この楽章はいかに拍を取っ払うかだね。最低限のわくは小節で、その中で伸びたり縮んだり自由に歌おう。
 最初の2小節間のきざみは池に石を落としたときの波紋が広がるように。はじめに力を加えたら後はその勢いで行く。勢いが自然に緩んでいき一番緩んだところで1stのメロディーが始まる。
 メロディーが始まったらメロディーが息苦しくないように動いてあげよう。きざんでいる人はメロディーを口で歌いながらできるようになりたいね。メロディーはきざみに合わせる必要は全然ない。合わせに入ったらおしまいだ。

 メンデルスゾーンが若いときの作品だけに特にこの楽章にはまだ未熟な部分がある。とても短いし、言いたいことを十分には言い足りていない。しかし、それを補うのがわれわれ演奏家だね。盛り上げるところはもっと意識的に盛り上げないとだめだね。浸っていてはだめだ。
 それにしてもこのメロディーはすごくいい節だ!まさに「栴檀は双葉よりかんばし」だね。


楽章
 3楽章から移るときにチェロとコントラバスだけソの音を伸ばして残る不思議な緊張感。その意思を持ったソの伸ばしの上にフルートが出てくる。フルートから始まるコラールも美しいよね。宗教的な、そうまさに賛美歌だよね。

 
主部は神に対する賛歌!神様をたたえているわけ。全部が溌剌としていてよろこびの音楽だね。
 フルート一本で出たテーマが最後にはオーケストラ全体に出てくる。これは、芝居に例えると、最初は一人の登場人物が神様をたたえる言葉を言い出す、だんだん人物が増えてきておしまいには登場人物全員で神様をたたえる!そういうイマジネーションを豊かにしてほしい。それが音楽に命を吹き込み、それがお客さんに伝わり、お客さんの心を動かす。最後のTuttiはオルガンの響きにも聞こえるね。

 みんなでこうやってこの曲に対するイメージを語ってきたけど、十人十色というけど5人なら五つのイメージがある。それを語り合うことによってさらにイメージが豊になる。
 ぜひイメージを豊かにするためにオケの中でいろんなことをやってほしい。それがアマチュアの一番の楽しみじゃない!





















































アンケート・感想

アマオケを感じさせない,気持ちがこもっていた,満足

当時を思い出した,一体となった素晴らしい演奏会でした,ブラボー

すばらしかった,今後の活躍を

すばらしかった

20周年の熱意あふれる演奏でした,ご精進を

溢れる音楽を全身に浴びる想い,前日の練習から見ました

鳥肌が立つほどすばらしかった,シンフォニエッタのファンになった,次回も絶対来ます

2台のピアノという目玉に惹かれて来た,山下さんの言うファンになった

宗教性・哲学性が濃厚に溢れ出した,Vの弦は目が離せなかった,★出頑張れ

きれいでした

すばらしかった,ありがとうございました

山下さんの指揮を楽しみにきた,二通りの曲の解釈が面白かった,こういうのがあると親しみが持てる,

すてきな演奏会だった,心地よい気持ちにしてもらい感謝

ウェーバーが丁寧に演奏され好きになった,宗教改革はちょっとハラハラしたがとても良い曲と思った

すべて素敵だった,宗教改革には感動した

すばらしい演奏だった,開始直前に席を詰めるようスタッフから指示があったが希望の位置があるので好ましくないと思う

オケを久しぶりに聞いたが素晴らしかった,若林さんの演奏に鳥肌が立った

宗教改革を初めて聞いた,かっこいい曲でした,素敵な音楽をありがとう

ただただ感動・感激,生の演奏はほんとにやさしく心に染み入るものだと改めて認識,すばらしいハーモニーでした

ブラボー,すばらしい演奏だった

楽しかった,久しぶりに生の音楽に触れた

モーツアルト大好き,ピアノ連弾は初めて,とても素敵でした

すばらしい演奏だった

これまで聞いた5番のBESTです!!美味しいお酒を

吹奏楽部なのでヴァイオリンの生演奏を初めて聞いた,とても美しかった

音声がとてもきれいで 音が組み合わさって より凄かった

駐車トラブルで1曲目聞けず残念,Pコンはソリストが素晴らしく,またオケのバランスもよくとても良い音楽でした,宗教改革はこじんまりした曲だけど良い曲でした,シンフォニエッタはこの曲のようにあり続けて欲しい,そうでないとファンでいられない

オーケストラを聴く機会が無かった,きょうはとても良い音楽を聞けたなと実感

アンコール曲も含めそれぞれ聞き応えのあるコンサートでした

宗教改革が一番心に響く演奏でした,美しいハーモニーで皆さん生き生き演奏し音楽を楽しんでいる様子が伝わってきた,ヴァイオリンの音色きれい,卓さん,大宮さんの顔が笑ったり真剣になったり変化が楽しかった,また来ます

すばらしい演奏ありがとう,伊藤友美さんホルンは最高,アマオケの管楽器には失望させられるがブラスはズ゙レも無く出だしも完璧,プロ級,ピアノの二人および山下さんのエネルギッシュな指揮も最高

少人数ならではの細かい”聞き合い”の成果が現れた良いアンサンブルでした

オベロンのクラリネットのソロが良かった,全体的に丁寧な演奏だった

上品な演奏でした,管が大活躍でしたね,Cl勉強中,団員を目指します

弦の響が心地よく聴けた,連弾ハーモニー二人の気のあった演奏は良好でした

NHKのBSで熊本城からの演奏を見てレベルの高さに驚いた,生は良かった,宗教改革は名曲と再認識した

どれも素晴らしかったが宗教改革が良かった,これぞオーケストラという感じ,オケ全体の一体感を感じた

すばらしい演奏だった

抑制しかも情感あふれるパッセージの音感覚good,決してガナラないフォルテ,いいですね,ピアノデュオは良いからみでした,アンコールは甘美とセツナさにうっとり

特に2部が良かった,ホルンの顔がみえず残念

すばらしい演奏でした,管楽器ではオベロンのクラリネットとホルン,宗教改革ではフルートがよい音色でした

オベロンが素晴らしかった,親しみやすく聞けた,宗教改革は聴きなれないところもあったけど皆さんの生き生きした演奏が伝わってきました,表現力の素晴らしさを感じた

仕事に追われる毎日ですが ひと時別世界に入れてよい気分転換になりました

大変有意義な時間を過ごしました

良い音楽でした

前回はステージで今回は客席で すばらしい演奏でした

大変すばらしい演奏ありがとう

若林さんと合志先生の演奏に感動しました

大変楽しませてもらいました

毎回楽しみにしています,春らしい曲に日常を忘れ聞き入っていました,若林さんの演奏はとてもすばらしかった

モーツァルトも好きですが宗教改革が好きになりました,少しマニアックでしょうが今後もこのような曲を演奏してください

Pコンは合わせるのが大変なのにピアノとオケが良くブレンドされてきれいでした,山下さんが暗譜で指揮をしていたのでオケとの一体感が感じられた,迫力あった,宗教改革は雄大

素晴らしかった,メインが特に良かった

すばらしい演奏が耳に入ってきてとてもアマとは思えない

感動した

すばらしい演奏を聴いて心豊かな一日を過ごした,若林さんの演奏も見事で素敵だった

演奏に熱意がこもっている,一つ一つの音に情感があふれ感涙,とくに宗教改革,モーツァルトは軽やかなリズムとメロディが一体となって心を豊かに華やかに彩ってくれましたオベロンはめったに聞けないので本当に楽しめました

すばらしい演奏だった,子供の小学校の演奏会が思い浮かんだ,シンフォニエッタのファンになります

とても美しいと感じた,すばらしかった

すばらしい演奏だった

オケ全員が楽しそうだった,音を出すところは出し,とても分かりやすく,,pからffまでとても良かった,小学校でトロンボーンをやっていますがオケをみて感激しました

前の席にいて皆さんが楽しそうに演奏する様子が分かった,ヴァイオリンの美しさを知った,最後のやさしいメロディがよかった

オベロンが楽しかった,宗教改革は迫力があった,山下さんの指揮にはカリスマ性がありました

ピアノの音がとても柔らかくてよかった,オケも音が揃っていて素晴らし演奏だった

宗教改革は今日からお気に入りです,新発見です,前半の曲より音が良く出ていて感動しました

宗教改革が素晴らしく良かった,山下さんすごい

このような演奏会は初めて,心がホッとするようなすばらしい演奏にリフレッシュした,良い演奏でした

素晴らしい演奏会だった,こんな安価でと驚きです

2台のピアコンを聞けてうれしかった,ファンになりました

ピアノのアンコールが2曲聴けてうれしかった,オケと指揮者の一体感が感じられた,オケが指揮者と呼吸をあわせて揺れ動くので視覚的にも楽しめた

演奏者の息が一つになって聴衆の心にぶつかるような素晴らしい”力”を感じた,指揮者の体全体の動きについていくように音楽が流れていくのを聞いて感動した

きれいな曲でとてもすてきでした,また聞きたいです,ピアノの人が上手で私もあんなになりたいと思った

20年もたったんだなと感動しました,14,5年ぶりに聞きましたが相変わらず音色がきれいで 磨きがかかって音楽がキラキラ輝いていました,山下さん素晴らしい

CDみたいにきれいな音だった,上手だった

前半はすごくゆっくりした曲でウトウトした,後半は解説が面白かったのでそれに沿って聞いていたらとても面白かった,解説がいい

地方のアマオケを熱い気持ちで指揮する山下氏の姿勢に感動した,演奏もそれに応える感動を与えてくれた,宗教改革が良かった

少人数の楽団ということだったが音の厚みもあって素晴らしかった

演奏する人の心が一つになり美しいハーモニーをかもし出していました,もうすぐ春にふさわしい暖かな演奏会の一日でした

息子(7歳)はかっこよかった と感想を述べています,すばらしい演奏でした

とても心地よい演奏会でした,2台のピアノのからみも気持ちよく素敵な時間をありがとうございました

生意気ですがオケの音色が年々きれいになっています,ピアコンも良かったです,若林さんの音もきれいですね

いつも団員による曲目解説が楽しみなのですが今回は特に山下氏の解説は大変興味深いものでした,流石国内外で活躍された指揮者の文章は格別!と感銘を受けました,オベロンの文責はどなたですか?

山下さんの力強い指揮のもとで予想以上に素晴らしかった,2台のピアノも楽しみました,流れるような二人の掛け合い楽しかったです,若林さんのアンコールはなんと繊細な!宗教改革ははじめてきいたが素晴らしかった

すごく感動した,良い言葉が見つからずスミマセン

楽しかった,伊藤さんオベロン良かった,蓮沼さんのコントラファゴットはドスが利いてて良かった

フレンドリーで大変良い演奏でした,他の楽曲も聞きたい,山下氏の情感あふれる指揮に感銘を受けた

若林さんのアンコールは穏やかな心に響く音で素敵な曲でした

楽器の対話・会話を楽しめました,素晴らしかった

久しぶりに生の演奏に触れて崇高な気分を味合うことが出来ました

メンデルスゾーンがとても良かった,特に2,4楽章に引き込まれた,初めてですが好きになりました

オベロンが文句無く楽しかった,ピアニストの共演も満足できた,宗教改革も聞き応えがありファンになりました,ロマン派はやはりいいですね

「本名徹二」さん 出迎えの垂れ幕を書いて20年,継続は力なり,クラシックと書がマッチして続けています,すばらしい演奏ありがとう

大変すばらしい演奏で貴重な体験に感謝,オケの演奏は荘厳なイメージで聴きました,若林さん合志さんの演奏もソフトで感情豊かでとてもすばらしかった

何度も来ているが選曲に無理がある,メンデルが多い,今回は20回で動員もうまく行ったが,客も固定客中心,誰かを誘うにも曲目で不可,万人向けの選曲を,宗教改革は良い曲,ただブラスの多くが賛助で大曲に走りすぎ,山下さんの指揮は繊細かつダイナミックで楽しい指揮だ

宗教改革は初めて,良い曲でお気に入りの一つ,一人ひとりの一所懸命さが伝わってきました

ファゴットが特に素晴らしい,メンデルはやはりきれいですね

毎回聞いていますが いつも音色の美しさに感動している

すばらしかった

素晴らしい生演奏の音色に心地よさを感じた,オケは激しい曲というイメージだったがこんな優しい音色もあると感動した,若林さんのロメオは良かった

とても感激した

音がきれいでとても心地よかった

ほんとに久しぶりのコンサート,日々の忙しさを忘れる素晴らしいひと時でした

初めて聞いた,こんなに感動できるものとは思っていなかった,本当にファンになります

オケとピアノが会話をしているよう,若林さんのピアノ素晴らしかった,メンデルの第4楽章の初めはゾクゾクする感じが好き,山下さんの指揮は迫力がありお人柄も素敵,久しぶりに音楽を堪能

20周年にふさわしい渋めの選曲,いわゆる通好みの曲?

1,500円ですばらしい演奏の数々,もったいない気持ち,得した気持ち,1曲はよく耳にする曲であるほうが良いのではないか

宗教改革の3楽章良かった,合志先生のコンサートにはまた行きます

柔らかくダイナミックにとても良い演奏でした,ピアノも素敵,久しぶりの山下さんの指揮に皆さんが張り切っているのがヒシヒシと感じた

モーツァルトのCDはよく聞いているが生演奏は流石感動した幸せな一日

非常に立派な演奏でした

演奏は弦が少し弱いように感じた,アンコールも大変結構でした,ピアノがきれいでした

熊本にいながらこんなに質の高い演奏を聴けてうれしい

普段余り触れないオケの演奏を目の当たりにして壮大でかつ繊細な音色に引き寄せられた,とても心地よい時間を過ごした

すばらしい演奏にうっとりした,柔らかい表現にとても和らぎました

20年の重みを感じさせるすばらしい演奏でした

何時も楽しませてもらいます

とても感動的な演奏でした,期待以上,音楽を通して人と曲の一期一会を感じた

楽員の一体感が伝わる感動的な演奏でした,第3回がなつかしい

今回はいつも以上に良かった,山下さんは凄い人なんでしょうね,ピアノの二人も素晴らしかった

これで4回目,いつもレベルの高い演奏で満足している,今回は指揮者との相性が良いよう感じた

若林先生のピアノが滑らかで音が続いていてきれいでした,オケの演奏もとてもきれい

盛会に驚きました,良かったですね

素晴らしかった

久しぶりの山下さん,素晴らしいソリスト若林さん合志さんと一緒でとてもきれいな演奏会でした

継続する志が大切,メンデルスゾーンは充実した演奏でした,熊本でめったに聞けない曲をやって欲しい

20周年記念にふさわしい演奏だった,演奏者の熱意が伝わり音楽の世界へすんなり入った,ロメオとジュリエットはトリノの感動や青春の思い出でなつかしくほろ苦く甘酸っぱい気持ちになった,ピアノとオケの共演も素晴らしかった

素晴らしい演奏会に心が洗われた,ロメオのppの入りで鳥肌が立ち感激で涙が出そうになった,単純な旋律であれだけ感情が入った演奏はすごい

初めてですが演奏もすばらしくピアノを堪能しました

二人できました,大変良かった

お母さんと来ました,聞いていて面白かった

市民楽団を初めて聞いたが大変感動した,感涙も

アマオケとしては非常にまとまった演奏をしている

宗教改革かっこよかった

弦のアンサンブルが素晴らしい,ホルンと木管がアマとしては上手,生の宗教改革は良かった,讃美歌を思い出した

大変素晴らしかった,心の通い合った演奏だった

ブラボーブラボー とっても気持ちよい帰路になりそうです

とても丁寧な演奏が良かった,ピアノとオケの掛け合いが良かった,音色はきれいで気持ちよかった,オケに入りたい

迫力があり素晴らしい,ピアノも楽しかった

ピアコン素晴らしく聞き入ってしまった,ロメオはとても良かった,曲のイメージが伝わってくる演奏だった

大変良かった,次回は知っている曲を入れて欲しい

音の強弱が凄かった,弦楽器の多い生の演奏は初めて,弦楽器の音はきれいで流れるように弾くところは特にきれいだった

大変良い演奏だった

気取り無くすばらしい演奏だった,チケットもやさしい金額で楽しめた

若林さんきれいな音色,すてき,カッコいい,ロメオにはキュン

とても素晴らしい時間でした

心静かに鑑賞でき いやされました,演奏も凄くよかった

山下さんの指揮を楽しみにきた,良かった,感激しました

久しぶりにオケ,ピアノの二人を聞いて 気分がすっきりした,元気を貰った

メンデルスゾーンの第3楽章は歌や風景が浮かんでくるようで素晴らしかった

とても素晴らしかった

満席にびっくり,毎回面白い演目でこれからもファンです

とても素晴らしかった,ピッチがきれいに合っていて音楽的技術がとても凄いと思った,次回も来たい

小編成をレパートリーにしているオケは熊本には少ない,宗教改革は大すきな曲なのでとても良かった

ピアコンとても良い演奏だった,宗教改革は初めて聞いた,素晴らしい曲で演奏もとても良かった

素晴らしかった,よくがんばっていますね

ピアノのアンコール聞いて得した気分,ロメオのアレンジ気に入った,小組曲の息が合っていてよかった,山下さんの指揮若々しい,メインの曲がよかった,名曲です

とても美しい演奏だった,幸せなひと時を過ごせた

すばらしい演奏に感動した,ピアノの美しい音色にうっとりした

優雅で細かい指先が見えるような美しいピアノを聴いた

すばらしい演奏で楽しいひと時を過ごした

すばらしい演奏に心が癒された

素晴らしい,一曲一曲に想いがこめられていてとても満足した

心と身体に心地よい演奏だった,ピアノは美しく期待以上,生の宗教改革に涙がでた,指揮者と演奏者の心が伝わってくる演奏に涙涙

とても素敵な演奏だった,次も聴きに来たい,宗教改革の曲調の抑揚が素敵に感じた

宗教改革が素晴らしい,4楽章はほんとうに”神を讃える”という感じがした,ピアコンもピアノとオケが調和していると感じた

久しぶりにゆったりした時間を過ごした,二人のピアノも息がぴったり合っていてとても素晴らしい

ピアノのアンコール曲”ロメオとジュリエット”が良かった,宗教改革第2楽章が良かった

久しぶりのオケ演奏会で楽しかった,また聞きたい,コントラファゴットかっこいい

楽しい時間だった,オベロンは妖精の世界を感じた,若林さんのピアノ・タッチは素晴らしかった

今回 家内に声をかけ一緒に演奏会をやっていただき感謝

素晴らしかった

素晴らしい音楽が聴けたのでうれしかった,ピアノとオケの演奏がとてもきれいな音楽だった,また来たいです

素晴らしかった,迫力ある演奏で感動した

ヴァイオリンのやさしい音色に感動した

こんなに人が集まりびっくりした,とても良かった,各人の技術が優れているから,アマだから個々人の差異あると思っていたが違っていた,管楽器の音が質はよいもののボリュームに乏しい,人数のせいか?

有名なピアニスト・指揮者の演奏を聴いて感動しました,熊本にこのようなオケがあるとは知らなかった

久しぶりの演奏会で幸せなひと時を過ごせました,宗教改革は迫力があり感動した

オケを十分楽しんだ,ピアノ演奏もとても良かった

とてもよかった,序曲の入り口は音がよく響いていた

久しぶりに来たがいつもながら素晴らしかった

宗教改革は初めて聞いたが心に残る一曲です

非常に楽しかった,エネルギーを貰った

メンデルスゾーン特によかった,少人数ながらよく音が出ていた,感動した

クラシックを聞いたことが無かったけど今回で好きになりました,また聞かせてください

繊細な音楽にとてもいやされました,ピアノも本当にきれいだった,オケもピアノもよいものですね

余り聞き慣れないオケをこんなに間近で聞くことが出来感動した,山下先生の熱い指揮も勉強になった

とても良かった,次回も聞きたい

派手でにぎやかな曲が好きですが静かな曲も素敵でした

素晴らしかった,熊本にこんな良いオケがあるなんて知らなかった,山下氏の的確なアインザッツ,明快な棒,若林氏の音の多彩さ,合志さん素敵でした

オベロンはみんなの気合が伝わってきてすごかった,ホルンすてき,宗教改革は山下さんと団員が一緒となった演奏に体が震えた

素晴らしかった,感動・感銘を一杯受けた

演奏はすばらしく身体にジンジンと伝わる感じがなかなか忘れられないと思います

終わりになるほど曲に感動しました,ファンになりました

大変珍しい曲が聴けて良かった,宗教改革は生が初めてで良かった,次回も来ます

すばらしい演奏でした,次回が楽しみ

とても素晴らしかった,クラシックは最高です

大変素晴らしい演奏だった

とても良い演奏だった,また来たい

指揮・音楽全てが一つになって心に響いたように感じた,楽譜を持たずに指揮する山下さんは音楽に対する愛着を感じさせた

素晴らしい演奏だった,今回は一段とグレードアップしたようだ

全体的に暖かみを感じた,気に入ったのはピアコンの1,2楽章,小組曲とロメオはすごく得した気分です

迫力があって前に伝わって来ました,素晴らしく感動した

若林さんの演奏はすごいと思いました

指揮者の存在感に圧倒されました,レベルの高い演奏でした,次回も聞きたいです

今回も幾たびの心の琴線を共鳴して震わせてもらった,次回も楽しませてください

宗教改革という歴史的物事を支えた人々の神々への祈りを感じることができた,ドレスデン・アーメンでヴァイオリンは本当に天使が空から舞い降りるかのようで素敵でした

たいへん素晴らしかったです

宗教改革は心にしみじみ感じました

20年にふさわしい会でしたね

初めて聞きました,初めの音を聞いた時直ぐに胸にくるものがあり感動の連続でした,皆さんの技術には驚きです

アマでこのように素晴らしいオケがあることを嬉しく思います

宗教改革は初めて聞いた,指揮者とオケの一体感・躍動感があって素晴らしかった,最後にホールに残った響に感動した

実に心地よい演奏会でした,選曲も良かったです

久しぶりにとても良い音楽を聞いて感動した

すばらしい演奏でした,子供も生のオケを間近で聞いて感動したようです

素晴らしい演奏でした

久しぶりのクラシックコンサート,次回も聞きたい

あたたかい演奏会でした,心地よくとても楽しかったです

ピアコン素晴らしかった,さらに宗教改革に大感動した,また山下さんの指揮で聞きたい

とても素晴らしい演奏でした

ピアノと弦楽器のかけあいは素晴らしかった,宗教改革は良い曲だった,第4楽章にある種の喜びがあふれていました

全曲面白かった,良い席がなく残念,プーランクのシンフォニエッタをやってください

Good!

Good!